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ティソ「シデラル」~新素材でリバイバルしたティソの新しいステートメントピース

1853 年にスイスで創業したスイスウォッチブランド ティソ[Tissot]より、スイス ル・ロックルの1970 年代のアイコンウォッチ、シデラル S を大胆に再解釈した、ティソ シデラル [Tissot Sideral]を発表します。この目を引くタイムピースは、最先端の素材とヴィンテージの美しさを巧みに組み合わせ、鮮やかでスポーティ、そしてファッショナブルなデザインが特徴です。 時計製造におけるティソの卓越した豊富な伝統はシデラルにも引き継がれ、レトロな魅力をワードローブに取り入れたい、楽しくて冒険的なライフスタイルを好む方に最適なアクセサリーです。

ティソ シデラルは単なる時計にとどまらず、1971 年からの豊かな歴史を持つ象徴的なタイムピースです。
1969 年に発売されたシデラルシリーズのひとつ、初代シデラルは、軽量でありながら頑丈なデザインを特徴とする世界初のグラスファイバー製の時計でした。この画期的な時計は、スポーツ愛好家やトレンドセッターから広く支持されました。

その後1971 年には、シデラルシリーズのシグネチャーエレメントとなるアイコニックなイエローラバーストラップと革新的なクリップシステムを採用した「シデラル S」が登場。このストラップは1969 年に発売されたモデルに採用され、ガガミラノスーパーコピー代金引換優良サイト好評を博したことから、シデラルS にも採用されました。

シデラルを現代にアップデートする際、ティソはこの時計の伝統とスピリットを守ることにこだわり続けました。初代シデラルは、革新、冒険、そして未知への興奮を体現していました。これらの特性を現代に再現するため、ケースには60 年前のグラスファイバーの軽量性、革新性、弾力性に匹敵する素材であるフォージドカーボンを採用しました。最先端の素材とシデラルのヴィンテージな魅力を融合させることで、ティソは時代を超越し、素晴らしい過去へのオマージュを込めたマスターピースを作り上げました。

大胆でカラフル、そしてスポーティな美学を採用
ティソ シデラルは、イエロー、レッド、ブルーの色鮮やかな3 色で登場します。パンチング加工が施されたラバーストラップと革新的なブレスレットクリップシステムを備え、従来のバックルとは一線を画すユニークなデザインです。1970 年代に最初に導入されたこの独創的なクリップシステムは、ティソのクリエイティブなデザインへのこだわりを反映しています。また、ティソはアクセサリーオプションも充実させ、グリーン、オレンジ、ブラックのストラップを取り揃えました。これらのカラーは、より落ち着いたスタイルを好む方にも対応しています。

あらゆるシーンで活躍するステートメントピース
ティソ シデラルは、フォージドカーボンケースとダイバーズとレガッタの目盛りが刻まれたブラックPVD の逆回転防止ベゼルを採用し、ユニークで目を引くデザインとなっています。ダイアルには、マルチカラーの夜光塗料およびグリーンとレッドのレガッタカウントダウンゲージデザインが施され、70 年代のレトロな美学を表現し、そのスタイルとスピリットに華を添えています。

30 気圧(300m)の防水性能を備えたシデラルは、さまざまなアウトドアアクティビティやイベントに対応する万能なウォッチです。

パワーマティック80 ニヴァクロン™製ムーブメントとティソの新型スケルトンローターを搭載したシデラルは、信頼性と視覚的な魅力の両方を備えています。このムーブメントは、ティソの精度と信頼性へのこだわりを象徴するもので、どんな場面にも対応できるような時計となっています。シデラルはステートメントピースとして、個性を表現し着用者をを際立たせることを可能にします。

この時計は、その鮮やかなデザインや独自のブレスレットクリップシステムによって、注目を集めること間違いありません。アウトドアでも、友人との交流の場でも、大胆に自分らしいスタイルを貫く人々にとって究極のアクセサリーです。

【仕様】
ティソ シデラル
[Tissot Sideral]
2023 年7 月21 日(金)発売予定

T145_407_97_057_01
ティソ シデラル ブルー/ 144,100(税込)


T145_407_97_057_00
ティソ シデラル イエロー/ 144,100(税込)

T145_407_97_057_02
ティソ シデラル レッド/ 144,100(税込)

[ケース]
幅:41 mm
サイズ:41×46.5mm、ベゼルの直径:39 mm
フォージドカーボンとステンレススチール製ケース
ブラックPVD、逆回転防止、ウォータースポーツ風ベゼル
風防とケースバックにサファイアクリスタルを採用
30 気圧防水(300m/1000 フィート)

[ムーブメント]
機械式自動巻きムーブメント
パワーマティック 80、ニヴァクロン™製ひげゼンマイ、最⾧80 時間パワーリザーブ
時、分、秒、日付
ティソの新型スケルトンローター


[ダイアル]
文字盤にマルチカラーの夜光塗料を施した時分マーカー、スーパールミノヴァ®を用いたレガッタカウントダウン
スーパールミノヴァ®コーティング仕上げの時分針
日付表示

[ブレスレット]
ユニークなクリップシステムを備えたパンチングラバーストラップ

ティソ シデラルを公式オンラインショップで見る:
https://www.tissotwatches.com/ja-jp/collection/all-our-watches/t-sport/tissot-sideral.html

【参考資料】
Tissot Sideral [ティソ シデラル] (1969)~若者向けのヤングウォッチ
1969 年に発売されたティソ シデラル(プロトタイプは1968年に既に作成)は、伝統を打ち破る時計として構想されました。この時計は使用された素材、デザイン、手ごろな価格帯に至るまで、あらゆる面で非常に近代的で、当時のキャッチコピーにもそれらが映し出されています。

当時のキャッチコピー
「お父さんの伝統的な時計スタイルから脱しよう!」、
「現代人のためのアバンギャルドなコレクション」、
「若者向けのヤングウォッチ」


さらに、このネーミングは星や宇宙を意味し、その当時の大きな技術的進歩を物語っています。特筆すべきは、人類が初めて月面に降り立つという歴史が1969 年7 月21 日に刻まれたことです。また、1960 年代末に宇宙を舞台にした新しいSF テレビシリーズが若い世代に流行し、カルト的な人気を博したこともこのネーミングに反映されています。


スウェーデン製グラスファイバー
シデラルは、スウェーデン製のグラスファイバーケースとスチールの一体型により、技術的な革新を実現しています。グラスファイバーは、特に航空産業でよく知られている素材ですが、時計製造での使用は革命的です。この素材は、軽量(スチールの4 倍の軽さ)、傷がつきにくく、(酸にも)変質せず、温度変化に影響されないなど、多数の利点があります。そのため、スポーツ用品や高精度機器(スキー競技、レーシングカー)、船舶の外板、航空機の胴体だけでなく、宇宙開発などにも広く使用されています。

●左: 1971 年発売のモデル、 右:2023 年発売のモデル

精密時計に新たな美学を
シデラルは、シンプルでピュアなラインのデザインに、明るくカラフルでポップなバリエーションを加え、新たな美意識を提供します。この時計は、自動巻き、超耐水性、耐衝撃性といった高精度時計としての特性をすべて備えています。また、1970 年から1971 年にかけて、この美しいコレクションを世界中に広めるために複数の広告キャンペーンが連続的に展開されました。このモデルは、世界中で瞬く間に成功を収め、1970 年代初頭におけるティソのブランド拡大に寄与しました。

●シデラルのさまざまな広告キャンペーン。1969年のTissotの宣伝広告

●左:パンフレット(1969年)、右:Tissot ウィンドウディスプレイ(1970年)

【お問い合わせ】
TISSOT(ティソ)
TEL:03-6427-0366
URL: www.tissotwatches.com

[ティソ(Tissot)]
1853 年の創業以来、ティソ[Tissot]はスイス時計製造の中心であり続けています。性能と精度にかける情熱によってのみ実現できる、クラフツマンシップとクオリティへのこだわり。⾧年にわたり、T-Touch をはじめとするエポックメイキングな製品を生み出して世界に衝撃を与えると同時に、時計製造の歴史をも形作ってきました。サステナブルなソーラーエネルギーを使い、プライバシーを保護するスマートフォン連携テクノロジーを採用した画期的な T-Touch Connect Solar は“Innovators by tradition”[伝統に根ざし、伝統を打ち破るイノベーター]としての⾧きにわたるティソの名声を裏付けています。ティソのスポーツへの情熱は他に類を見ず、その計時システムは幅広いプロフェッショナルスポーツにおいてアスリートたちに試され、テストされ、信頼を得ています。バスケットボールではNBA とFIBA、自転車競技ではツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ、そしてモータースポーツではMotoGP™。これはティソがオフィシャルタイム キーパーを務め、計時を担当するスポーツのほんの一例にすぎません。ティソは、クオリティや卓越性、そして本物へのこだわりを求める人々のために、革新的でありながら伝統に根差したタイムピースをつくり続けます。

レイモンド・ウェイル「ノエミア」新色発表~

レイモンド・ウェイル『ノエミア』

スイス高級時計ブランド RAYMOND WEIL(レイモンド・ウェイル)が、ウィメンズウォッチ『ノエミア』の新色、ダイヤモンドとMOPダイヤルが煌めくコンビモデルと、ダイヤモンドとギヨシェ文字盤のモデルを、全国の正規販売店およびレイモンド・ウェイル オンラインストアで発売。

『ノエミア』コレクションについて
レイモンド・ウェイルは、ブランド設立から今日まで、創業者一族による経営を続けています。ブランドと一族の繁栄への願いとともに誕生した『ノエミア』は、創業者レイモンド・ウェイルの孫娘の名前にちなんで名付けられた、ウィメンズコレクションです。丸みを帯びた曲線的なフォルムがもたらす女性的な美しさが、『ノエミア』コレクションの魅力です。

ダイヤモンドとマザーオブパールが煌めくコンビモデル
スーパーコピー時計 代金引換優良サイトステンレススティール×イエローゴールドのコンビブレスレットと滑らかな曲線美のベゼルが、優雅でフェミニンな印象を与えます。イエローゴールドのリューズ側面には、アクセントとしてイギリス王室のオフィシャルカラーでもあるロイヤルブルーのラッカー塗装を施し、高貴さを表現しています。

ホワイトマザーオブパールを使用した文字盤は、神秘的な光沢を放ち、腕元を華やかに彩ります。天然素材ゆえにひとつひとつが異なる表情を持つため、まるでユニークピースであるかのようにご愛用いただけます。インデックスは、6時・12時表示のみイエローゴールドのアプライド仕様ローマ数字、その他の時間表示にはダイヤモンドを配した、絢爛なデザインです。ベゼルにも52石のダイヤモンドをセットし、よりラグジュアリーを追求したモデルも、同時に発売いたします。

●52石のダイヤモンドをベゼルにセットしたモデルも同時発売

ダイヤモンドとギヨシエ文字盤が高めるエレガンス
滑らかな曲線美を描くステンレススティール製のブレスレット・ベゼルがフェミニンな印象を与えます。リューズ側面には、アクセントとしてイギリス王室のオフィシャルカラーでもあるロイヤルブルーのラッカー塗装を施し、高貴さを表現しています。

微細な筋目模様を太陽光のように放射状に描くサンレイ加工を施した文字盤は、どの角度からも光沢があり、輝きを放ちます。また、文字盤外周部のユニークなギヨシエ装飾が、奥行きと高級感を与えています。

インデックスは、12時表示のみアプライド仕様のローマ数字で、その他の時間表示にはダイヤモンドを配しています。華美すぎず上品なカラーリング・デザインのため、カジュアルシーンはもちろんのこと、スーツスタイルとの相性も良く、腕元から女性のエレガンスを高めてくれます。

【仕様】
ノエミア 5124
品番:5124-STP-00985/5124-SPS-00985(ダイヤベゼル)
価格:¥203,500(¥185,000+税)/¥363,000(¥330,000+税)
発売中

ムーブメント:キャリバー:クオーツ
機能:時間、分
文字盤カラー:ホワイトマザーオブパール
インデックス:アプライド仕様、ローマン、ダイヤモンド
ケースサイズ:径24mm 厚さ7.03mm
ケース素材:ステンレススティール
リューズ素材:ステンレススティール(イエローゴールドPVD)(ロイヤルブルーのラッカー仕上げ)
ベゼル素材:ステンレスティール、ダイヤモンド
風防:サファイアクリスタル
ケースバック:スクリューバック(ねじ込み式)
防水性:5気圧/50m
ブレスレット素材:ステンレススティール(イエローゴールドPVD)
ラグ幅/バックル幅:18/16mm
バックル種類:ダブルプッシュ型フォールディングバックル
バックル素材:ステンレススティール

ノエミア 5132
品番:5132-ST-52181(ブルー)/5132-ST-50181(グリーン)
価格:¥242,000(¥220,000+税)
発売中

ムーブメントキャリバー:クオーツ
機能:時間、分
文字盤カラー:ブルー/グリーン
インデックス:アプライド仕様、ローマン、ダイヤモンド
仕上げ:サンレイ加工、ギヨシエ装飾
ケースサイズ:径32mm 厚さ7.58mm
ケース素材:ステンレススティール
リューズ素材:ステンレススティール(ロイヤルブルーのラッカー仕上げ)
ベゼル素材:ステンレスティール
風防:サファイアクリスタル
ケースバック:スクリューバック(ねじ込み式)
防水性:5気圧/50m
ブレスレット素材:ステンレススティール
ラグ幅/バックル幅:18/16mm
バックル種類:ダブルプッシュ型フォールディングバックル
バックル素材:ステンレススティール

ノエミア 5132
品番:5132-STP-65181(コンビ)
価格:¥269,500(¥245,000+税)
発売日:6月9日(金)

ムーブメントキャリバー:クオーツ
機能:時間、分
文字盤カラー:シルバー
インデックス:アプライド仕様、ローマン、ダイヤモンド
針:イエローゴールドPVD
仕上げ:サンレイ加工、ギヨシエ装飾
ケースサイズ:径32mm 厚さ7.58mm
ケース素材:ステンレススティール(イエローゴールドPVD)
リューズ素材:ステンレススティール(イエローゴールドPVD)(ロイヤルブルーのラッカー仕上げ)
ベゼル素材:ステンレスティール
風防:サファイアクリスタル
ケースバック:スクリューバック(ねじ込み式)
防水性:5気圧/50m
ブレスレット
素材:ステンレススティール(イエローゴールドPVD)
ラグ幅/バックル幅:18/16mm
バックル種類:ダブルプッシュ型フォールディングバックル
バックル素材:ステンレススティール

【お問い合わせ】
株式会社ジーエムインターナショナル
TEL:03-5828-9080
E-MAIL:info@raymond-weil.jp

[レイモンド・ウェイル]
時計職人レイモンド・ウェイルが1976年に創業した、スイス・ジュネーブに本拠を置く独立系時計ブランドです。クオーツ式時計の台頭で危機に陥るスイスの伝統的な機械式時計産業を守るため、逆境の中であえて新しい時計ブランドを作り出したことから、歴史が始まりました。時計造りの核となっているのは、パーツ一つひとつに求めるクオリティです。針一本にも妥協せず、最高品質を追い求めます。選び抜かれたパーツを熟練の職人が丁寧に組み立て完成するプロダクトは、実直にものづくりに向き合うレイモンド・ウェイルの姿勢を表しています。

ブレゲスーパーコピー 代引きN級品長い歴史をもつスイス時計産業では珍しく、創業者一族による経営を持続しており、揺るぎないアイデンティティを確立しています。一族に脈々と流れる「ミュージック&アート」への深い造詣をコレクションに反映し、クラフツマンシップが感じられるクリエイティビティ、技術、品質、優雅さを兼ね備えたタイムピースを生み出し続けてきました。クラシックながら時がたっても色褪せない洗練された上質なデザインで評価されている『マエストロ』を始め、時代を超えて愛される気品あふれるコレクションを数多く残しています。また、著名な芸術家、有名音楽レーベル、世界的コンサートホールなどと国際的パートナーシップを組み、現在世界90ヵ国3000以上の店舗で展開しています。

ニュースを掲載した群馬精密がお送りする自社ブランド腕時計「MONOLITH」、

ニュースにも少し書きましたが個人的な好みに合致していて、「これだ!」と思う事が多く、またイベントに参加していた監修を務めた建築家の窪田勝文氏の哲学を短時間ながらお話を伺わせていただくことが出来たのでブログと言う形で詳細レポートをお送りしたいと思います。

まず、プレスリリースの時点で「ただものではない」と感じたのはケースバックの様子です。

スペックシート上の直径45mmと言う「数字」だけを見て大きすぎる、という意見も見かけましたが、この形状を見て何か気が付かないでしょうか?

本来であればケースからはみ出ている「ラグ」が無く、ベルトの取り付けがケースの凹部に対してダイレクトに行われています。

そのため、45mmのケースとは言っても、ラグ(相当)間距離はラグ付き39mmケースぐらいになり、装着感を良好にしたままケースを大きくすることが出来ます。
プレスリリースでこの構造を見たとき、是非どういう考えなのか聞いてみたい!と思いました。

窪田勝文氏

監修を務めた窪田勝文氏は建築家であり、シャネル時計スーパーコピー代引きN級品趣味として好きだが時計作りの慣習やノウハウは分からなかったそうです、しかし、建築家の視点から満足できる時計が見つからなかったことと、群馬精密の協力が得られたことから、自分が満足するための時計作りを始め、5年かけて今回のモノリスに至る時計を完成させました。

今回市販することになった、とはいえ元々は窪田氏の「個人プロジェクト」として進められていたもので、ある意味、氏の「俺のやり方」の集大成だったのかもしれず、この考え方がプレスリリース時点でなんとなく惹かれた理由かもしれません。

さて、上記のラグレスデザインは時計作りの知識と言うより建築で考える構造の必然から生まれたもの、と窪田氏は語ります。

通常の腕時計は懐中時計から進化した時に、「時計本体」からベルトを取り付けるための部品である「ラグ」がケースに生える形で追加され、そこに別部品の「ストラップ」が取り付けられるという構造が作られてから大多数の時計がその構造をそのまま引き継いできました。

窪田氏は「時計本体」と「ストラップ」そして「ラグ」が分かれているという構造が「まとまっていない」と感じていたため、本体からストラップにスムースに繋がり一体のオブジェクト(物体)であるような造形が手首に一体化しているような印象にしたかった、という事からラグレスケースによる45mmケースと言う時計業界の常識から見ると少々常識外れとも言えるケースが出来ました。

しかし、前述したように装着感は39mmケース並みかそれ以下、下手をするとラグの処理が悪いケースよりははるかに良いもので、一方メインの文字盤はベゼルを最少にして45mmケースを使い切っているため視認性は非常に優れています。

オシャレとしての「オールブラック」とされる時計でも、作り手ごとに「機械式時計で時間なんか読めなくてもいい」と開き直っているとしか思えないもの、「時計の本分として最大限ケアしてユーザーからは読めるようにする」と言うものの二種類があると感じ、前者の例はあまり言えませんが、後者であれば最近記事にしたショパール アルパインイーグルの「SHIKKOKU」が例に挙げられます。

モノリスも実機を見た時点で後者であろう、と感じ窪田氏に伺ったところ、「身に着けている自分は読めて、傍から見ている他人は読めない」というバランスを目指したという狙いを語ってくれました。

既に述べたように手首の「オブジェクト」としての造形であり、人に見せつけるためのものではなく、自分だけが分かっていればいい、そして時計を見て時間を確認するたびに「良い時計だ」と自分の心が動いたり、気分が変わるきっかけになればいいという事です。

この”心が動く”、というのがブランド名「MONOLITH」に込めた意味でもあり、一般名詞ではありますが、固有名詞としてはご存じアーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリックのタッグによって製作されたSF映画史に燦然と輝く金字塔「2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)」に登場する謎めいた石柱に由来します。

映画の中でモノリスに触れた猿(月を見るもの)が骨を道具として使うようになり、月で見つかったモノリスに触れた人間が木星を目指したことから、窪田氏は「触れると何か新しいことが起こるもの・心を動かすもの」の象徴としてモノリスを捉え、ブランド名として名付けたそうです。
もちろん、黒一色の光を吸収する造形と言うイメージもあったと思われます。

「2001年」と続編、「2010年」「2061年」「3001年」(ハヤカワ版)

氏が持つ完成イメージを具現化するためのバランスを調整のために5年間の試作と評価が繰り返され、群馬精密が持つノウハウや信頼と実績のミヨタ、ストラップ製作を行ったジャン・ルソーなどの優れた協力者のサポートがあって形作られました。

窪田氏が時計の専門家ではないがゆえに、「業界では当たり前」とされていること(慣習)も「本当に必要な事か?」と疑い、群馬精密が「不可能です」としたことも「絶対に無理なのか、頑張ればできることなのか」と考えて評価と改善を繰り返してきました。

これは、建築においてより良い空間をクライアントに提供するための考えとして心がけていたことをそのまま時計作りにも応用したそうです。

一例としては針がシャープなエッジを持っていて、N夜光(ルミノーバ)®︎が塗布されていますが、通常の筆で塗るプロセスではシャープなエッジを実現することが出来ず、印刷でエッジを保ったまま開発したそうです。

そのほか、様々な細かい点を「こうしたらもっと良くなる」改良を繰り返していくことで世界観を保った作品として完成させています。

各方面のプロフェッショナルと協力しながら、最終的には全ての要素のバランスを見る(決める)ことが建築家という仕事、と言う窪田氏の「俺のやり方」ウォッチと理解しました。

さて、窪田氏が求めるハイレベルな要求を群馬精密がすべて受け入れて実現してきたのが今回の「MONOLITH」ではあるそうですが、ひとつだけ群馬精密側から「リュウズをつけさせてくれ」という要求があり、市販版にはリュウズが付くことになったそうです。

…という事は、「リュウズなし」があるんですか?と伺ったところ…

ピンボケと映り込みが起きてしまっていますが、「窪田モデル」が登場!
発売予定はなく、窪田氏が日常使いしているそうです。

リュウズが完全にケース内に設けられた凹部に納められていることが分かります。

時間あわせはリュウズを引き出せばよく、自動巻きなので手巻きは基本不要とはいえ、手巻きが出来ないのは流石にやりすぎか…と考えていた窪田氏が、建築模型を作っているスタッフと話しているときに見つけたのが…

六角形の部品!
建築模型用の材料にプラスチック製の六角形の棒があり、そのサイズの穴をリュウズに開けてもらえばいいじゃないか!と思いついた窪田氏が提案してさっそく実行されました。
模型材料として気軽に買えるので「専用ツール」としてカバンに忍ばせておけばOK!柔らかいプラスチック製なので時計ケースを傷つけない、とまさに一石二鳥にも三鳥にもなるスマートな解決策です。

今回、「窪田モデル」を含めて、お話を伺って感じたことは、ひとりの拘りが強く反映し、徹底的に改善を繰り返して満足いくまで繰り返す、というのはいつも言っている「俺のやり方」論そのものではないか!と気が付きました。

この素晴らしさを伝えるしかない!という事で今回ブログを書いています。
特に黒の表現は画面で見るよりもぜひ実機を見てもらいたい!と思いますので、ピピっと来たら是非取扱店で…