あなたの腕時計は、第何世代? 【戦争と航空機】で腕時計スーパーコピー 代引き
の歴史を考える。
「お笑い第七世代」という言葉、テレビで聞いたことありませんか?
私はバラエティ番組が好きでテレビでよく見るのですが、このお笑い第七世代という言葉を最近よく耳にします。
インターネットで調べたところ、お笑い第七世代に明確な定義は無いようなのですが、主に2010年以降にデビューした若手芸人さんの俗称として使われることが多いようです。
パテック フィリップのカラトラバ(干場編集長・私物)
そこでふと気になりました。
「腕時計第七世代」って、あるのだろうか?
そもそも腕時計って、第何世代まであるのだろうか?と。
そこで今回は、そんな疑問を解決するため、独自に「腕時計の世代分け」をしてみたいと思います。
どのように世代分けをするか?
本題に入る前に、まずどのように世代分けをするのか? ということについて考えてみます。
腕時計の誕生は19世紀頃、そして男性用の本格的な腕時計が誕生したのは1900年代初頭です。つまり2020年現在まで、腕時計には120年以上の歴史があるというわけです。
この120年という歳月の中で、星の数ほど腕時計が誕生してきましたが、今回は各時代を代表する腕時計をピックアップし、誕生年によって世代を振り分けてみようと思います。
そして、その世代を端的に言い表すタイトル(例えば、ゆとり世代や黄金世代など)も考えてみたいと思います。
【第零世代】プレ・腕時計世代(19世紀)
この時代を代表する腕時計としては、以下の2本では無いでしょうか。
・ジョセフィーヌの腕時計
・ジラール・ペルゴーのドイツ海軍将校用腕時計
ジョセフィーヌの腕時計は、1806年に、あの皇帝ナポレオンが皇妃であるジョセフィーヌのために作らせた腕時計で、現存する世界最古の腕時計と言われています。
ジラール・ペルゴーのドイツ海軍将校用の腕時計は、1880年頃、ドイツ皇帝のヴィルヘルム1世の命により2000本製作されたようです。これが世界初の腕時計の量産と言われています。
しかし、懐中時計の色合いが強く、本格的な腕時計とまでは至らなかったようです。そのため、この世代は、腕時計の夜明け前ということで、「プレ・腕時計世代」と言えるかもしれません。
【第一世代】航空機世代(1900年代初頭)
この時代を代表する腕時計は、やはりカルティエの「サントス」だと思います。
ライト兄弟が世界で初めて有人動力飛行を成功したのが1903年ということで、この時代は航空機の誕生と発展がトピックではないでしょうか。
そんな最初期の飛行家の一人、アルベルト・サントス・デュモン氏の要望に応えて1904年に誕生したのが、カルティエのサントスという腕時計でした。これが、世界で初めての本格的な男性用腕時計と言われています。
また、同時期に活躍した飛行家ルイ・ブレリオ氏は、ゼニスのパイロットウォッチをしていたようです。
これらのことから、本格的な腕時計の誕生期である1900年代初頭を腕時計第一世代とし、タイトルをつけるならば、「航空機世代」と呼べるのではないでしょうか。
【第二世代】第一次世界大戦世代(1910年代)
この時代のトピックはやはり第一次世界大戦だと思います。先に登場した航空機や戦車など、大量の機械兵器が初めて投入された戦争ですが、腕時計にも大きな影響を与えました。
例えば1915年、ブライトリングからは、パイロットのために世界初の専用プッシュボタンを備えたクロノグラフが誕生しました。また、当時アメリカにあったハミルトンは、アメリカ軍兵士用に腕時計を製造しています。カルティエからは、戦争を終わらせた平和の象徴としての戦車をモチーフに、「タンク」が1919年に発売されました。
このように、この第二世代の腕時計は、第一次世界大戦の影響を受けているものが多く、まさに「第一次世界大戦世代」と呼べるかもしれません。
また戦争とは直接関係ありませんが、セイコーから初の純国産腕時計「ローレル」が誕生しています。
【第三世代】実用時計世代(1920年代〜30年代半ば)
先の大戦が終わり、束の間の平和な時代。皮肉にも戦争によって、工業的進歩が早まったのでしょうか、腕時計の実用性がこの世代でグッと高まります。
1926年、ロレックスから初の本格防水腕時計オイスターが誕生します。また同社は、1931年に自動巻腕時計「オイスターパーペチュアル」も開発。同じく1926年、フォルティスからジョン・ハリソン氏の世界初の自動巻腕時計の開発・量産が行われています。
1931年には、ジャガールクルトから、ポロの競技用に作られた腕時計「レベルソ」が誕生。世界初のスポーツ用腕時計として今でも有名ですよね。パテックフィリップからは、1932年に「カラトラバ」が誕生し、今でも丸型腕時計の模範と言われるほどの定番品となっています。
このように、この世代の腕時計は、防水腕時計や自動巻腕時計など、現代では当たり前の機能が誕生し、デザインも用途に合わせてバリエーションに幅が出ていることがわかります。
また、これ以前の腕時計は、パイロットや軍人など、ごく一部の人々をメイン対象に作られていたのに対して、この世代の腕時計はより開かれた存在となっていることも特徴だと思います。
これらのことから、第一次世界大戦後のこの世代を第三世代とし、タイトルをつけるならば、「実用時計世代」と呼べるのではないでしょうか。
【第四世代】第二次世界大戦世代(1930年代半ば〜1940年代半ば)
平和な時代はすぐに終わりを告げ、世界は再び戦争の時代へと入っていきます。
しかも兵器の性能は格段に向上しており、それに併せて軍事作戦もより緻密に、そして高度になりました。それに伴って、腕時計も特殊機能を備えレベルアップしたものが多く誕生しています。
例えば、IWCは1936年には経過時間が分かる回転ベゼルを備えたパイロットウォッチを製造し、後に続く「マーク」シリーズは戦闘機の計器やエンジンの発する磁場に耐えられるよう耐磁性を備えました。
パネライからは、イタリア海軍の特殊潜水部隊のミッションのための潜水時計「ラジオミール」が、同じく1936年に開発されています。
1938年、オリスは、パイロットが革手袋をしていても操作しやすい「ビッグクラウン」を開発。ドイツ空軍パイロット用腕時計「フリーガー Aタイプ/Bタイプ」は、1940年に制定されています。
1942年には、ブライトリングから「クロノマット」が誕生。これは、回転尺を備えており、パイロットが飛行機の平均速度や燃料消費量などが計算できるという画期的なものでした。
このように、この第四世代の腕時計は高度な軍事ミッションに応える腕時計が多く、「第二次世界大戦世代」と括ることができるかもしれません。
ちなみに、戦争とは直接関係のない腕時計で有名なものとしては、1938年誕生のパテックフィリップ「ワールドタイム」や、1939年誕生のIWC「ポルトギーゼ」などがあります。
【第五世代】プロフェッショナル世代(1940年代半ば〜1950年代)
厳しい戦争の時代を終えて、ようやく訪れた平和な時代。
第一次世界大戦後もそうでしたが、戦争によって技術が飛躍的に高まるというのは世の常なのでしょうか。腕時計においても、ここは黄金世代と言っても過言ではないほどに、有名モデルが続々と誕生した世代です。
例えば、ロレックスからは、「デイトジャスト(1945年)」、「エクスプローラー(1953年)」、「サブマリーナー(1953年)」、「ミルガウス(1954年)」、「GMTマスター(1955年)」が誕生。
※アカウント主からのご連絡に基づいて、アカウント名を訂正いたしました。
オメガからは、「シーマスター(1948年)」、「スピードマスター(1957年)」、「レイルマスター(1957年)」が誕生。
そのほか、パネライの「ルミノール(1949年)」、ブライトリングの「ナビタイマー(1952年)」、ブランパンの「フィフティファゾムス(1953年)」、ブレゲの「タイプXX(1954年)」、IWCの「インヂュニア(1955年)」など、今をときめく有名腕時計が矢継ぎ早に誕生しています。
そしてこの世代の特徴は、実用性がさらに高まり、様々な分野のプロフェッショナルのために作られた腕時計が多いということです。探検家やダイバー、旅客機のパイロットやレーサー、エンジニアに至るまで、世界を切り拓くパイオニアを支えていました。
これらのことから、第二次世界大戦後のこの世代を第五世代とし、タイトルをつけるならば「プロフェッショナル世代」ふさわしいと考えました。
いかがだったでしょうか? ちょっと難しすぎたでしょうか(笑)。
今回は「腕時計の世代分け(前編)」について書いてみましたが、
第零世代:プレ・腕時計世代(19世紀)
第一世代:航空機世代(1900年代初頭)
第二世代:第一次世界大戦世代(1910年代)
第三世代:実用時計世代(1920年代〜30年代半ば)
第四世代:第二次世界大戦世代(1930年代半ば〜1940年代半ば)
第五世代:プロフェッショナル世代(1940年代半ば〜1950年代)
こうしてみると、腕時計の前半期は、まさに激動の時代。
そして、航空機や戦争と密接な関係があり、世界情勢の需要があって、進化・発展したことが読み取れます。
今回ピックアップしたのは、ごく一部の腕時計ですが、皆さんの腕時計は入っていたでしょうか。愛用している腕時計がいつ頃誕生したのか知ることで、世代が分かるかもしれません。
次回は、1960年代以降〜現在の世代について書いていきたいと思います。
今回の内容が、皆さんの時計選びの参考になれば嬉しいです。
それではまた!ごきげんよう!
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